書類に目を通す

みなさんは普段、「お目通し」という言葉を使ったり聞いたりしますでしょうか?

会社の上司や目上の方に書類などを見てもらう時に使う言葉の印象を受けますが、実際の意味や使い方などは理解していますか?

「お目通し」とも言いますし「お目通り」とも言いますよね。

そんな本日は「お目通し」の詳しい意味と正しい使い方、そして類語や敬語、例文について見ていきましょう。

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「お目通し」の意味と使い方は?

まず最初に「お目通し」の意味と使い方について見ていきましょう。

「お目通し」は、「目通し」に丁寧語をつくる接頭辞「お」を冠した言葉です。

そして「目通し」は「目を通す」を名詞の形にした表現です。

「目を通す」は文字通りには、「あるものに目を入れる、見通す」といった意味合いになります。

顔の臓器の一つである「目」は、人間にとって最も重要な器官の一つでもあり、また顔の表情をつくる根幹の部分でもあることからか、この字にまつわる日本語の慣用的な表現が非常に多く存在します。

「目」は臓器そのものを指す意味のほか、「ものを見る力」、「ものを見ること」、「注意して見ること」、「ものを見る目つき」、「見分ける洞察力」といった幅広い表現でも使われます。

いくつか挙げるだけでも「目を向く」、「目を付ける」、「目が回る」、「目を光らせる」、「目が早い」、「目が届く」、「目がない」など枚挙にいとまがないほどです。

その一つがこの「目を通す」だといえます。

「目をあるものに通す」わけですから、本来は「あるものごとを、初めから終わりまで見ていく」という意味合いだと思われます。

これが転じて、現在では「ざっと、一通り見る」、「全体をあらあら、簡単に見通す」、「おおまかに全体的にチェックする」という趣旨で使われる表現です。

この丁寧な表現である「お目通し」は、一般的には「お目通しください」などのように、相手を敬いながら、あることを要請したり懇願したりする際の表現である「~ください」や「~いただく」などを伴います。

ビジネスシーンでは大変頻繁に使われる言い方の一つといえます。

敬語表現ですから、「お目通しする」など自分については通常は使用しません。

「目通ししろ」などと命令形で使うこともありません。

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なお「お目通りする」という言葉がありますが、これは「高貴な人に謁見する」といった意味合いです。

このため「この書類にお目通りください」などと誤用しないよう注意が必要です。

「お目通し」の類語と敬語は?

次に「お目通し」の類語と敬語について見ていきましょう。

「目を通す」と似通った意味の類語をまとめておきますね。

 
◆類語

  • 斜め読む
  • 読み飛ばす
  • 速読する
  • 一瞥する
  • 見渡す
  • ちらっと見る

 

一方、敬語としての「お目通し」と同様に言い換えられる言葉には、次のようなものがあります。

 
◆敬語の言い換え方

  • ご高覧(ください=以下、同)
  • ご確認
  • ご笑覧
  • ご一読
  • ご一覧
  • ご一瞥

 

「お目通し」の類語と敬語の言い換え方は以上となります。

おまけとして、平易な言い方として「お読みください」、「ご覧ください」、「一通りチェックをお願いします」、「ざっと見てください」などとも表現できるので覚えておきましょう。

「お目通し」を使った例文を教えて?

最期に「お目通し」を使った例文をご紹介したいと思います。

「お目通し」は前述のように、「(書類などの)全体をざっと見渡す」という意味合いを持つ言葉です。

このためビジネスの場面などでは、一般的に、顧客などの相手に対しややへりくだった形で「お手数をおかけして恐縮ですが、軽くで結構ですので、読んでくださいますか」と丁寧に依頼する言い方だといえます。

実際には「苦労してつくったので熟読してほしい」と考えたとしても、多忙な相手の立場を慮って、あえてけんそんして使う表現だともいえます。

逆に自分の行動について「この前いただいた書類、目を通しておきましたよ」などと言うと、場合によっては「適当にしか見てない」と、相手を見下したような受け止め方をされる恐れがありますので、使い方には注意が必要です。

「お目通し」の例文としては、「契約書が整いましたので、お目通し願えますでしょうか」、「招待状の文案を作成しましたので、一度、お目通しくださいますと幸いです」などがあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

「お目通し」詳しい意味と正しい使い方、そして類語や敬語、例文について詳しくご紹介しました。

使う場面と使う相手をしっかりと見極めて間違いのないように使いたいものです。

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