頑張るOL女性

みなさん日々生活している中で「お引き立て」という言葉を使ったり聞いたりしますか?

「お引き立て」という言葉だけだと何のことを言っているのかよく分からないし、どういう意味合いがあるのか気になってしまうと思います。

そんな本日は「お引き立て」の意味と正しい使い方、そして「ご愛顧」との違いや使い分け方について詳しく解説したいと思います。

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「お引き立て」の意味と使い方は?

まずは、「お引き立て」の意味と使い方について見ていきましょう。

「お引き立て」は敬語をつくる接頭辞「お」に「引き立てる」という動詞が連なった形の語です。

すなわち「引き立てる」の尊敬語、美化語となります。

「引き立てる」は、「引く」「立てる」の2つの動詞の複合語ですから、そのままの意味合いでは「(人や物などを)引っ張って、立てる」「引いて、起こす」ということになります。

犯罪の容疑者などを強制的に連れて行く、といった意味にも使われることがあります。

よく時代劇などで、奉行所の役人が盗人らを前に「番屋へ引っ立てい!」などと命じる場面を見たことがある方もいらっしゃるでしょう。

これらの表現が転じて、「あるものが目立ってよく見えるようにする」という趣旨から、精神的な面で「元気が出るように励ます」「目をかけてかわいがり、力添えをする」といった意味でも使われます。

例えば「本番前に自分の気持ちを引き立てる」「部下ががんばっているから、一層引き立ててあげよう」などという言い方です。

漢語に「贔屓」(ひいき)という言葉がありますが、漢字の音だけで読むと「ひき」で、言いやすいように長音化したと考えられます。

「贔」は貝が三つ重なった漢字で貝は古来、お金や財産を意味します。

「贔」は重い財貨や荷物を背負うことを表し、「屓」は息を荒くするという意味の字です。

このため、贔屓はもともと「息を荒く力を込める」ことを指しますが、これが転じて「他人を助けるために力を入れる、目をかける」という意味に変化しました。

「ひいき」と「引き」で音が似通っていることや、引き立てるの元来の意味に近いこともあり、「引き立てる」が「ひいきにする」と同義になったとの説もあります。

こうしたことから「お引き立て」はひいきにされること、つまり後援されることに対して、後援者をうやまって言う尊敬表現といえます。

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主に昔から、商人や芸人などが、自分をひいきにしてくれる得意客やタニマチにお礼を言うときのあいさつの言葉として使われました。

「毎度、お引き立てにあずかり、ありがとう存じます」のような用法です。

このため「お引き立て」は、元来はひいきにされる側からのみ使う言い回しだといえます。

「お引き立て」の類語と例文を教えて?

次に「お引き立て」の類語と例文を見ていきましょう。

 
まずは「引き立てる」の類語をまとめておきますね。

◆類語

  1. 贔屓にする
  2. 愛顧する
  3. 肩を持つ
  4. 肩入れする
  5. 目を掛ける
  6. 眼鏡に適う
  7. 気に入る
  8. 後ろ盾となる

 

「引き立てる」の類語は以上となります。

 

「お引き立て」の例文としては次のようなものが挙げられます。

 
◆例文

  1. これからも一層お引き立てくださるようお願いします。
  2. 日頃からお引き立ていただき、ありがとうございます。
  3. 私が去っても、残った者たちを変わらずにお引き立てください。
  4. 本年は大変お引き立ていただき、お礼申し上げます。

 

「ご愛顧」との違いと使い分けは?

最後に「お引き立て」「ご愛顧」の違いと使い分け方について見ていきましょう。

「ご愛顧」も「お引き立て」とほぼ同じような意味合いの言葉になります。

「顧」という漢字には、「振り返る」「観察する」「反省する」といった意味のほかに、「目をかける」という用法もあります。

ご愛顧」は「お引き立て」と同じく、ある特定の芸人や商売人、あるいはそれらが所属する組織を援助したり、気に入って頻繁に利用したりすることを指します。

やはり「お引き立て」と同様に、ひいきされる側から相手を敬って使う言葉で「日頃のご愛顧にお応えする」などと使います。

「ご愛顧」は漢字2文字の熟語ですから、主にはあいさつ状など書面で使う書き言葉のニュアンスがあります。

これに対し「お引き立て」は、より話し言葉的に、口上のあいさつで使われることが多いといえるでしょう。

ただ「引き立てる」や「ひいきにする」とは異なり、お客などひいきする側が「この店を愛顧しています」などとは言いません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

「引き立てる」意味と正しい使い方、そして「ご愛顧」との違いや使い分け方について詳しくご紹介しました。

「引き立てる」と「ご愛顧」の意味合いはほぼ一緒ですが、微妙なニュアンスの違いなどもありシーンによって使い分けるようにしましょう。

こうやって説明をまとめてみると日本語の奥の深さと難しさを痛感してしまいますよね。

正しい知識を頭に入れて言葉をしっかりと相手に伝えたいものです。

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