あなたは「うがった見方」をする方、と言われたらどう思われるでしょうか。
批判されたと不快に思われる方も少なくないのではないでしょうか。
実は「うがった見方」をする方、というのは褒め言葉であり「うがった見方」ができる方は素晴らしい方なのです。
「うがった見方」は誤解されやすい言葉のうちの一つです。
そこで今回は「うがった見方」の意味や使い方、類語や反対語についてお伝えします。
「うがった見方」の意味は?
さて早速ですが「うがった見方」の正しい意味についてお伝えします。
「うがった見方」の「うがった」を漢字で表記すると分かりやすくなります。
「うがった見方」を漢字で表記致しますと「穿った見方」となります。
そして「穿つ」とは「穴を掘る」「穴をあける」「貫く」という意味です。
さらには「穿つ」は「突き抜けて進む」ことを意味します。
つまり「うがった見方」とは「物事の表面だけにとらわれず、掘り下げて本質をとらえようとする視点」といった意味合いになります。
「うがった見方」とは「真相を見抜く」という名探偵のような「鋭い視点」のことを指しているのです。
「うがった見方」する方、という言葉は「洞察力の優れた方」に使う褒め言葉なのです。
そして「うがった見方」とは本来は「ひねくれた見方」ではないのです。
「うがった見方」は決して批判されるべき見方ではありません。
むしろ「うがった見方」は見習うべき、尊敬に値する視点です。
なので、「うがった見方」とは「真実を見抜く鋭い視点」のことを意味していると頭に入れておきましょう!
「うがった見方」の使い方は?
では「うがった見方」の使い方についてお伝えします。
「うがった見方」の使いどころは本来「鋭い視点」をする人を褒めるときに使います。
ただ文化庁によりますと平成23年度の「うがった見方」についての調査で「うがった見方」を正しい意味で使う国民は全体の26.4パーセントでした。
それに対しまして「うがった見方」を「疑ってかかる」と誤解している国民は全体の48.2パーセントいました。
そのため褒める時に「うがった見方」を使いますと相手が不快に思ってしまう可能性があります。
また「穿ちすぎ」という言葉があります。
「うがった見方」をしようとしすぎてしまうと、本質までも通りぬけて真相から離れてしまいます。
そして「うがった見方」をされる側としては、自分が疑われているのではないかと不快に思うこともあります。
そのため「うがった見方」は本来は素晴らしい見方なのですが「ひねくれた見方」など良くないイメージを持たれがちです。
褒め言葉として「うがった見方」を使いたいときには、相手が誤解しないように注意が必要です。
「うがった見方」の類語や反対語も教えて?
さて「うがった見方」の意味や正しい使い方が分かったところで次は、類語や反対語について見ていきましょう。
まずは「うがった見方」を言い換えたいときに使える類語を3つ紹介します。
■類語
- 真相を見抜ぬける鋭い視点
- 本質を突いた視点
- 深く掘り下げた視点
「うがった見方」を使うと誤解を与えかねない時には、紹介した類語で言いかえられます。
では次に「うがった見方」の反対語を3つ紹介します。
■反対語
- 表面的な見方
- 先入観にとらわれた見方
- 近視眼的な見方
「うがった見方」の類語と反対語をご紹介しましたがどうでしたか。
より一層、「うがった見方」の意味や正しい使い方などが理解できたかと思います。
まとめ
以上「うがった見方」の意味や使い方と類語や反対語についてお伝えしましたがしっかり伝わったでしょうか。
「うがった見方」は本来は見習うべき、尊敬に値する見方であることがおわかりいただけたことでしょう。
たとえば名奉行様や名刑事、名探偵などが「うがった見方」をするキャラクターです。
「うがった見方」という言葉を使われる機会がありましたら是非、この記事を参考にしてくださいね。