勉強をしている風景

みなさんは日々の生活の中で「つつがなく」という言葉を使ったりしますか?

「つつがなく」という言葉自体、あまり聞いたことがないという方も案外いるかもしれません。

そんな本日は「つつがなく」の詳しい意味と正しい使い方、そして語源や類語、例文について詳しく解説したいと思います。

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「つつがなく」の意味と使い方は?

まず最初に「つつがなく」の意味と正しい使い方について見ていきましょう。

「つつがなく」という言葉は、「つつがなし」、「つつがない」という形容詞の連用形です。

「つつがなし」とは、「病気や災難などがなく、日々を送る」、「平穏無事である」という意味の表現です。

「いつもと変わりなく、いたって日常的である」、「ものごとを進めるに当たって、特段の問題や差し障りがない」といった意味合いを示します。

これの連用形ですから、「つつがなく」は主に、自分や他者の生活の状態について「つつがなく暮らす」、「つつがなく過ごす」などと表現することが一般的です。

古い言葉ではありますが、現代でも主として手紙やはがき、メールなどで、時候のあいさつとともに、相手の近況や健康状態などを気遣う文言として、使われることが多い表現だといえます。

あるいは、式典や事業の計画などが、トラブルや事故がなく進行していること、または終了した際などにも「つつがなく進んでいる」、「つつがなく終わった」というように表現することもできます。

平易で一般的な「問題なく」、「無事に」といった言い方より、やや古風で文語的な表現でもあり、かしこまった印象を与えることができます。

このためあいさつ状や顧客、上司などに宛てた年賀状、暑中見舞い状などで使われるケースが多いようです。

反対に、こうした儀礼上のあいさつなど以外では、あまり使われないともいえるでしょう。

友人同士などとのくだけた会話の際に「最近つつがなくやってる?」などとは普通は表現しません。

「つつがなく」の語源が気になる!

次に「つつがなく」の語源について見ていきましょう。

「つつがなく」を漢字で書くと、「恙なく」となります。

「恙」とは「病気」や「災難」、「災い」といった意味を持つ漢字です。

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古い時代の言葉には「病気になる」、「差し障りが起こる」といった動詞として「つつむ」という表現がありました。

これが名詞形となった「つつみ」(漢字では「障」)という言い方を援用して、かつては「つつがなし」と同じ意味合いで「つつみなし」という言葉もあったようです。

あるいは、「つつがなし」は、やはり古語である「痛いところ(処)」を指し示す「つつが」から由来しているという説もあります。

「痛いところがない」ことから、「つつがなし」に転じたという見方です。

なお、現代でも害虫の一種である「ツツガムシ」というダニの仲間がいます。

古代の日本では、原因不明の病気が発生すると、理由が分からないことから、人々の間で「『恙虫(つつがむし)』という妖怪に刺されたのだ」と考える風習があったとされます。

その後時代が下って、この症状に似た病気はダニが仲介する感染症だと分かりました。

そのため、感染源のダニに、かつての迷信の「恙虫」の名前を当てはめたのが、この虫の名の由来だといわれています。

言葉よりも「ツツガムシ」の方が、実はあとに生まれていたということですが、もともと日本人の風習や生活の中に、「恙」という考え方が存在したことを示す、一つのエピソードだともいえるでしょう。

「つつがなく」の類語と例文を教えて?

最後に「つつがなく」の類語と例文をご紹介しましょう!

「つつがなく」の類語には次のようなものがあります。

 

◆類語

  • 平穏に
  • 無事に
  • 問題なく
  • 支障なく
  • 変わりなく
  • 危なげなく
  • いつも通り
  • 粛々と
  • 清々と
  • おごそかに
  • 淡々と
  • 滞りなく

 

「つつがなく」の例文としては次のようなものが挙げられます。

 

◆例文

  • お気遣いありがとうございます。田舎の両親もつつがなく暮らしております。
  • 皆様のご協力のおかげで、本日の式次第もつつがなく終えることができました。
  • 大会期間も残り1日となりましたが、ここまでつつがなく日程を消化できています。

 

「つつがなく」の類語と例文をまとめてご紹介しました。

まとめ

いかがでしたか?

「つつがなく」詳しい意味と正しい使い方、そして語源、類語、例文についてご紹介しました。

私生活やビジネスシーンで活用する言葉というわけではなく、あいさつ状や年賀状、暑中見舞いなどで活用する言葉ということが分かったと思います。

頻繁に使う言葉ではありませんが、意味や使い方を覚えておくといざという時に便利かもしれませんね。

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