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みなさんは「かいしん」という言葉をよく使ったり見聞きしたりしますか?

あえてひらがなで記載しましたが、「かいしん」にはたくさんの同音異義語があります。今、思い付くだけでも「会心・改心・改新・回心・回診・快心」などなど本当にたくさんありますよね。

そんな本日は「会心」「改心」の2つをピックアップして違いと使い分け、そして意味と例文を詳しく解説したいと思います。

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「会心」「改心」の意味と使い方は?

まず始めに「会心」「改心」の意味と使い方を見ていきましょう。

「会心」、「改心」という二字熟語は、いずれも名詞で「かいしん」という同じ読み方です。

まずそれぞれの漢字の成り立ちから意味合いを考えていきましょう。

「会心」の成り立ち

「会心」の「会」という字は元来は「會」という字が原形であり、その略字体です。

「會」は「米などを蒸すための土器に蓋をした」状態を示したとされます。

土器とその蓋がうまくピッタリと合うことを表したことから、「会」は「出会う」、「適う」、「釣り合う」といった「あう」の意味を示すようになりました。

ここから転じて「会」は「人々が多く出会う」(例・会議など)、「数字を合わせる」(会計など)、「悟る」(会得など)といった幅広いニュアンスで使われています。

これらのことから、「会心」「気持ちに適う、ピッタリ合う」という趣旨になり、つまりは「心から満足に思う」、「十分納得できる」といった意味を示すといえます。

「改心」の成り立ち

一方「改心」の「改」は、「己」と「攵」に分解されます。「己」は「両端に糸を巻き、横線を支点とする糸巻き」を表しています。

「攵」は「ボクッという打つ音の擬声」や「右手」の形を表すとされます。

「糸巻き」は「糸を整える」、すなわち「きちんとかしこまる」ことで、「手で打つ」ことでそれを促すと考えられます。

つまり「改」は「かしこまるようにさせる」、「あらためる(変える、調べる、新しくするなどのこと)」を指すようになりました。

そして両方の言葉にある「心」は、まさに心臓の象形であり、人のこころ、「気持ち」、「思い」を示すものです。

これらのことから「改心」「考えをあらためる」、すなわち「今までの行いを反省し、行動や考え方を変える、修正する」といった意味になります。

いずれの言葉も「心が会う」、「心を改める」といったいわゆる漢語的な成り立ちだといえます。

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ただ現代では「会心」は主に「会心の~」と後に名詞などを伴って形容詞のように用いることが多いのに対し、「改心」は助動詞をつけて「改心する」と動詞として使う用例が一般的です。

「会心」「改心」の違いと使い分けは?

伝える

次に「会心」「改心」の違いと使い分けを見ていきましょう。

「会心」と「改心」は前述のように、字の成り立ちからして異なる意味合いの言葉です。

発音上は「会心」は全体に平板な「かいしん」ですが、「改心」は「かい」に強いアクセントがあります。

「会心」「気持ちにきっちりと適合する」というその意味合いからも、形容詞的に用いるのが通例です。

例えば、人気ゲームで有名になった「会心の一撃!」といった言い方には馴染みある方も多いでしょう。

自分の作品や行動の結果などについて、「思惑通りうまくいった」、「考えた通りの出来栄えだ」と納得する場合に用いる表現だといえます。

ちなみに同音異義語で「快心」という言葉があり、同じように「今回は快心の出来だ」と用いられる場合がありますが、「快心」は「気持ちが良いこと」を意味しますので、厳密には「会心」とはニュアンスが異なります。

一方「改心」は「改心する」という動詞形での使用が一般的です。

「改心させる」、「改心せよ」などと活用することもありますし、「改心を決意した」といった用い方もできます。

いずれにしても「かいしん」という音の熟語は非常に種類が多いため、会話で使ったり聞いたりするとやや判断が難しい面もある言葉です。

文章上でも意味合いの違いに注意して、誤用のないよう選択することが大切です。

「会心」「改心」の例文を教えて?

最後に「会心」「改心」の例文をご紹介します。

「会心」の例文

「会心」の例文では次のようなものがあります。

  • 彼は全てが終わったとき、会心の笑みを浮かべた。
  • 今日のホームランは我ながら会心の当たりでした。

「改心」の例文

「改心」の例文としては次のようなものが挙げられます。

  • 非行に走る少年たちを何とか改心させねばならない。
  • 今回の失敗を反省し、改心して一から出直します。

「会心」「改心」の例文をまとめてご紹介しました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「会心」「改心」の違いと使い分け、そして意味と例文について詳しくご紹介しました。

「会心・改心」だけではなく他の「かいしん」もあるので意味と使い方がごっちゃにならないように理解しておきましょう。

発音の強さで意味を判断したり、前後の文章によって表現する漢字を理解して選ぶと良いですね。