普段、仕事をしているときにメールや書類などで「承知しました」という表現を目にすることはよくありますね。
「承知しました」という言葉で表現する場合にどんなことに注意した方がいいのか、そして目上の人や上司に使っても大丈夫な言葉なのかも気になると思います。
間違った認識で使っていると相手に失礼になる場合もあるので詳しい意味や正しい使い方をしっかり覚えておきたいものです。
そんな本日は「承知しました」という言葉の意味と正しい使い方、上司に使っても大丈夫な言葉なのかについて詳しくご紹介します。
似たような言葉との使い分けについても一緒に紹介しますね。
「承知しました」の意味と使い方は?
まずは、「承知しました」の詳しい意味と正しい使い方について見ていきましょう!
「承知」とは知って承ると書きます。
すなわち相手の願いを聞いて受け入れる、事情を理解して許すという意味です。
このことから「承知しました」とは、わかりましたと承諾を相手に伝える表現になります。
主にビジネスの場でよく使われる言葉と覚えておきましょう。
「承知しました」の類語と例文は?
次に「承知しました」の類語と例文をご紹介しますね。
「承知しました」と似たような意味を持つ言葉は「わかりました」「了解しました」「了解です」「かしこまりました」「御意」などです。
「承知」の類語としては「了解」「了承」「承知」「承諾」などがあります。
いずれも相手の依頼や要求を受けて理解することを表しています。
相手の要望に納得できず引き受けられない場合は、単なる返答がわりに「承知しました」を使うのは避けましょう。
誤解をまねくおそれがあります。
次に「承知しました」の例文も見ていきましょう。
■例文
- イベント計画の変更について承知しました。
- 今週の会議について、議題と進行方法を承知しました。
- コーヒーを一杯、追加でご注文ですね。承知しました。
次に類語の例文もご紹介しておきますね。
■例文
- 提出期限は金曜日とのこと、了解しました。
- 進捗について了解しました。そのまま業務を進めてください。
- ご予約のご変更ですね。かしこまりました。
「承知しました」の類語を見てみると普段、何気なく使っている言葉もあったりしますね。
特に意味を考えずに何気なく使っている言葉だったりするので、そう思うと言葉って本当に面白いなと思ってしまいます。
「承知しました」は目上の人や上司に使えるの?
最後に「承知しました」という表現は目上の人や上司に使っても良い言葉なのかを詳しくご紹介します。
結果から言うと「承知しました」は目上の人や上司に対して使える言葉です。
また「承知いたしました」なら、さらに敬意をこめた表現になります。
自分をへりくだった謙譲語だからです。
二重敬語ではありませんので、安心して使いましょう。
同様に「かしこまりました」も使うことができます。
こちらは「わかりました」の敬語表現ですが、相手との距離が近い場合は、堅すぎてよそよそしくならないように気をつけたいですね。
一方、「了解しました」や「了承しました」には敬意が含まれず、目上の人や上司に対して使うと失礼にあたるといわれます。
ただ、特に根拠はなく失礼でないという見かたもあるようです。
いずれにしても言葉は相手あってのコミュニケーションですから、不快に感じる人もいるのであれば、使うのを控えた方が無難といえるでしょう。
身近な人や部下などに日常的に使うにはさしつかえない表現です。
ちなみに、自分以外の人を主語として「課長が承知いたしました。」などとは言いません。
「ご理解いただいた」「おわかりになった」といった尊敬語の表現を使いましょう。
また、「承知しました」のみで返答すると、そっけなく終わる印象になる時もあるかもしれません。
「承知しました。お気遣いありがとうございます。」「承知いたしました。お役に立てるよう努力いたします。」など、会話に応じてプラスひとこと添える工夫をすれば、相手の気持ちにより近づいた表現になります。
ビジネスにおいて相手に敬意を持って接することはとてもたいせつで、さまざまな表現を知っていると便利です。
初めて会うお客様や目上の人なのか、それとも気心の知れた上司や同僚かなど、場や間柄、雰囲気によって表現を使い分けるのも、コミュニケーションの工夫といえそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「承知しました」という言葉の詳しい意味と正しい使い方、そして目上の人や上司に使っても大丈夫な表現なのかを詳しくご紹介しました。
基本的にはビジネスシーンなどでよく使う言葉ですし、上司などにも使って大丈夫な表現方法です。安心して活用してみましょう!
言葉の奥深さと表現方法の難しさなどありますが、勉強することで理解が深まっていくと思いますよ。