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「知る人ぞ知る」と聞いてどんな意味合いのある表現方法なんだろうと疑問に思ったことはありませんか?

なんとなく意味や使い方は分かるけど、どのような場面で使うのが適切なのかも気になるところです。

そんな本日は「知る人ぞ知る」の意味と正しい使い方、そして類語や例文について詳しく解説したいと思います。

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「知る人ぞ知る」の意味は?

まず最初に「知る人ぞ知る」の意味から見ていきましょう。

「知る人ぞ知る」という語句は日本語の慣用的表現の一つです。

この文は「知る」、「ぞ」、「人」というそれぞれの動詞や助詞、名詞から成り立っています。

「知る」は動詞です。

「知」という漢字は、「矢」と「口」という字でできている会意文字です。

これはもともとは「矢のように早く口を言葉が出て行く」さまを表すとされます。

そこから転じて「心が明らかである」、あるいは「ものごとへの理解が素早く、言葉がすぐさま発せられる」という状態を表す漢字となりました。

また「知」という字には、「ズバリと真相に突き当たる」、「さとる」、「わきまえる」、「理解する、認める」といった意味合いもあります。

このことから「知る」「あることの知識がある」「ものごとの存在や事実を認識する」といった意味を表します。

そして「知る人」「あることを認識している人物」「あることについて、知識があり詳しい人物」という意味合いの言葉となります。

さて「知る人ぞ知る」の真ん中にある「ぞ」とは何でしょうか。

これは古語の表現である係助詞、あるいは終助詞の「ぞ」から由来すると考えられます。

さまざまな意味を示し、古語では広くみられる言葉ですが、その中で強い断定や強調を示す言い方があります。

現代でいう「~だぞ」、「~なのだ」といった用法です。

また原因や理由を強調する「~だからこそ」という意味合いも持ちます。

これらが近世以降は文末に付ける終助詞の「ぞ」に変化していったと考えられています。

現代では「がんばるぞ」、「行くぞ」といった連用形としての用法や、「国民の声を聞かずして、なんの政治家ぞ」などと名詞に連なる言い方もあります。

いずれも前の語を強調する表現です。

「知る人ぞ知る」もこうした強調の助詞を含む言い方と考えられます。

意味としては「広く知られてはいないが、ある一部の人にはその存在が非常によく知られている」や、「その事情や値打ちの分かる人にとっては、よくわかっている」といった趣旨を示します。

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「そのことに知識が深い人ならば、それの価値が分かる」といったような意味合いです。
 

「知る人ぞ知る」の使い方は?

ものごとを理解していない女性

次に「知る人ぞ知る」の正しい使い方について見ていきましょう。

そうした言葉の由来のある慣用句の「知る人ぞ知る」ですが、現在では「世の中にあまり知られていないが、マニアックなファンならば知っている」とか、「あなたは知らないかもしれないが、実は、通の間では非常に高い評価があるものである」といった、文章や内容を示威的に誇示し、強める表現として使われることが多いようです。

「知る人ぞ知る名人」や「知る人ぞ知る女たらし」など、褒める言い方にも、あしざまに言ったり、茶化す場合にも使われます。

おおむね、通常は、あるものごとが大変良いこと、価値が高いことについて、特に強調して紹介したり述べたりする際に、アクセントをつける表現法だといえるでしょう。 

「知る人ぞ知る」の類語と例文を教えて?

最後に「知る人ぞ知る」の類語と例文をご紹介したいと思います。

「知る人ぞ知る」の類する表現には次のようなものがあります。

 

◆類語

  • 分かる人には分かる
  • 知る人は少ない
  • 認知度が低い
  • 知名度が低い
  • マイナーだ
  • マニアックだ
  • マニア受けする
  • 玄人好みの
  • 高度に専門的な
  • 三つ星の
  • 隠れ家的な
  • 折り紙つきの
  • 聞こえが高い
  • 静かに評判の
  • 密かな人気の

 
などがありますね。

 

「知る人ぞ知る」の例文としては次のようなものが挙げられます。

 

◆例文

  • ここは東京でも知る人ぞ知る名店らしいが、僕にはよくわからない。
  • 人だかりができていたので見てみたら、知る人ぞ知る売り出し中のお笑い芸人がコントをしていた。
  • 彼は今でこそ巨匠映画監督ですが、少し前までは知る人ぞ知るというような短編アニメばかりを作っていたんですよ。

 

「知る人ぞ知る」の類語と例文をまとめてご紹介しました。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

「知る人ぞ知る」意味と正しい使い方、そして類語や例文について詳しくご紹介しました。

おさらいすると”知っている人は知っている”や”一部のマニアの間では~”というニュアンスで使うのが正しいでしょう。

普段の会話の中で何気なく使っている人は今一度、意味や使い方について見直してみると良いですよ。

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