エキゾチックな猫ちゃん

みなさん「愛想」「愛嬌」という言葉を普段、使う機会は多々あると思います。

どちらも似たような表現方法なので普段、どっちを使えばいいのか悩んでしまう人も多いかと思います。

そんな本日は「愛想」と「愛嬌」の違いと意味、そして使い方や例文について詳しく解説したいと思います。

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「愛想」と「愛嬌」の違いは?

まず最初に「愛想」「愛嬌」の違いについて見ていきましょう。

「愛想」「愛嬌」という言葉は、それぞれ「あいそ(または、あいそう)」、「あいきょう」と読みます。

語感が似ている上、「愛」という字から始まることもあり、混用しやすい日本語の一つといえるでしょう。

このふたつの語句の違いを端的に表すと、「愛嬌」「あるものに備わっている、もともと身についた性質」のことを示すのに対し、「愛想」「他人や周辺に対して、発語する主体が意識的に振る舞う動作や態度」を表しているということです。

かたや自然に備わっている性質、かたや意図的・対外的な所作、という、意味する方向性が異なる言葉だといえます。

この二語は成り立ちがそもそも異なります。

「愛想」の「想」という字は、「相」と「心」から成っています。

「相」は相互に向き合うことを示しますので、「想」は「相対するものの形や姿を心で思い浮かべる」さまを表す字だといえます。

「愛想」「他人に好かれようと、仕草や方法を思い浮かべる」といった表現です。

一方「愛嬌」は本来は仏教用語だったとされます。

仏教では「愛敬相(あいぎょうそう)」という、仏様の優しく穏やかな容貌や態度を示す言葉があります。

ここから「愛敬」は、「他人を慈しみ、親愛や敬う気持ちを持つ」といった意味合いで使われていました。

これが室町時代のころになって、この言葉は「あいきょう」と濁らずに発音されるようになり、本来の「敬う」といった意味が薄れてきました。

そして近世以降は次第に「かわいく愛らしい」といった意味合いが中心となったため、漢字についても「敬」ではなく、意味が近い「嬌」(=美しくなまめかしい女性や子供の意味)という字が当てられるようになったとされます。

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「愛想」と「愛嬌」の意味と使い方は?

次に「愛想」「愛嬌」の意味と正しい使い方について見ていきましょう。

「愛想」とは現在では「人に接する時の、好意的な態度」、「他人に対する好意や信頼感。またそれを示そうとする行動」を意味する言葉です。

「愛想」はもう一つ、丁寧な接頭辞「お」をつけると「相手の機嫌をとるための言葉や振る舞い」や「お客に対するもてなしや気遣い」といった意味も示します。

また一種の業界用語的に「飲食店などでの支払い、お勘定」を指すという特殊な使い方もあります。

若干余談になりますが、お店でよく聞くこの「お愛想」という言い方は、本来店側が客に「愛想がなく申し訳ない」と謝りながら勘定書を差し出していたことから来たとされます。

明治時代の風俗情報雑誌が「京都の店では今、勘定をあいそと言っている」と紹介したところ、全国に広まったという説もあります。

このため客側が「お愛想を」と言うのは、本来は「こんな店愛想が尽きたから、とっとと清算してくれ」という意味になり、適切ではないのですが、現在では店側・客側にかかわらずよく耳にしますね。

さて「愛嬌」は「にこやかでかわいらしいこと」や「ひょうきんで憎めない表情やしぐさ」などを意味します。

ただ「愛嬌」も、敬語の接頭辞「ご」をつけると、「宴席などに興を添える、ちょっとしたサービス」といった特殊な意味合いになります。

「愛想」と「愛嬌」の類語と例文は?

最後に「愛想」「愛嬌」の類語と例文について見ていきましょう。

「愛想」の類語は「親愛」、「厚遇」、「厚情」、「おもてなし」などです。

「愛想」の例文は「あの子は愛想がいいね」、「ほとほと愛想を尽かした」、「(店で)ではお愛想願います」などが挙げられます。

また「愛嬌」の類語は「かわいい」、「愛らしい」、「チャーミング」、「キュート」などです。

そして「愛嬌」の例文では「パンダの仕草はどこか愛嬌がある」、「愛嬌をたっぷり振りまく」、「今の失敗はほんのご愛敬、ということで」などがあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

「愛想」「愛嬌」違いや意味と使い方、そして類語や例文について詳しくご紹介しました。

「愛嬌」は元から備わっているしぐさや所作のことをさし、「愛想」は第三者に対して意図的に振舞う動作のことをさすということでした。

ふたつの言葉は漢字も似ていますし、どちらを使えばいいのか分からない場合もあると思いますが、意味と使い方をしっかりと覚えて誤用がないようにしましょう!

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