結婚式に参加する

結婚式などでよく使う言葉に「列席」という言葉がありますよね。

その他、似たような言葉に「ご臨席」「ご参列」「ご出席」がありますが、結婚式ではどの表現方法を使うのが理想的なのでしょうか。

そんな本日は「ご列席」の詳しい意味と正しい使い方、そして結婚式で使う場合は「参列」という表現方法がいいのかについて詳しく解説したいと思います。

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「ご列席」の意味は?

まず最初に「ご列席」の意味について見ていきましょう。

「ご列席」という言葉は、「列席」という名詞に丁寧な接頭辞「ご」を付けた形です。

「ご列席」の「列」という字のうち、部首のりっとうは「刀」を意味します。

字の左側の部分は「水の流れが分かれる」、あるいは「ちぎれる」といった意味を示します。

つまり「列」は元来は、「刀で分解する」ということを表しました。

これが転じて「並ぶ」といった趣旨を示す漢字となりました。

「列席」の「席」は、もともとは草や竹を編んで作った「むしろ」のことを示し、「人が座る敷物」のことを意味したとされます。

このことから「列席」は、「ある場所の席に連なること」、「席に座って並ぶこと」を意味するといえます。

現代では「正式な会議や式典などに出席すること」、または「大勢の人が集まる場所に加わる」、「多くの人と一緒に参加する」といった意味を示すのが一般的です。

そして「ご列席」は相手を敬って、自分の側が主催した会合などに出席してもらうことを丁寧に述べる言い方だといえます。

「ご列席」の使い方は?

次に「ご列席」の正しい使い方について見ていきましょう。

「ご列席」は出席者を敬って、感謝の念を込めて使うかしこまった表現です。

また出席者全体について、幅広く指し示す言い方でもあります。

例えば「本日はご列席いただき、まことにありがとうございます」といった用例です。

「ご列席」の類語に「ご臨席」という言葉があり、両者はほぼ似たような意味合いで、使用する事例も近いといえます。

強いて二つの違いを指摘するなら「ご列席」は、一般的に広く相手を持ち上げて丁寧に述べる際に使われるのに対して、「ご臨席」は、かなり目上の人、立場や地位が高い人に限定して使用する、という点でしょう。

例えば、結婚式、パーティーなど、比較的身近な会合などに出席してくれた客全体に対して、お礼などを述べる際には、前述のように「ご列席いただき~」と使うのが一般的です。

一方「ご臨席」は、より大規模な式典などや、個人的な結婚式であっても、招待客の中でも特に地位が高い人について「本日は○○様のご臨席をたまわり~」などとと使用するのが通例です。

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参加者全体に加えて、こうした特別な招待客を特にクローズアップする言い方だともいえます。

このように「ご列席」は公式かつ儀礼的な会合や式典、催し物などにおいて、主催者があいさつやお礼などを述べる際に、出席していただいた方々全体をあまねく敬って言う表現です。

堅い語感がありますので、ビジネスでの定例的な会議、小規模な集会などでは、平易な「ご出席」の方が使用には馴染むといえるでしょう。

 

「ご臨席」の意味と使い方は?案内文を上司に送る場合の例文を教えて!

結婚式で使う場合は「列席」ではなく「参列」なの?

最後に結婚式で使う場合は「列席」ではなく「参列」なのか見ていきましょう。

「列席」の類語の一つに「参列」という言葉があります。

やはり丁寧な接頭辞「ご」を冠して「ご参列の方々~」と参加者を敬って表現する言い方では同じです。

「参列」の「参」という字は「列」と同じように「並ぶ」という意味も持ちますが、一方で「行く」ことの敬語的な表現を示す漢字でもあります。

このため「参列させていただく」など、参加する側からへりくだって述べる場合にも使用されるといえます。

かたや「列席」はあくまで相手に対する敬語表現です。

「列席させていただく」とは使用しません。

結婚式でこうした言葉を使う際は、主催者側が参加者を敬うケースでは「ご列席」、「ご参列」のどちらでも、本来の意味上は問題ないといえます。

ただ、多くの国語辞書では「参列」の用例として「葬儀に参列する」を挙げています。

一般的なイメージでは「参列」はそうした弔事への参加、出席を表す印象が強いようです。

このため、慶事である結婚式やパーティー等では「ご列席」を使用する方が、抵抗感が少ないといえるかもしれません。

参加する側が述べる場合は「ご出席させていただき」、「ご招待たまわり」などが無難でしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

「ご列席」意味と正しい使い方、そして結婚式で使う場合は「参列」なのかについて詳しくご紹介しました。

参加する側と招待する側とで使う表現方法が異なるということと、「参列」は弔事に参加する場合に使う表現方法と考えておくと良いでしょう。

使うシーンをしっかりと見極めて誤用しないように気をつけましょう!

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