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みなさんは「利子」「利息」「金利」の言葉の違いを理解していますか?

「利子」「利息」「金利」はそれぞれよく使う言葉ですが詳しい意味までを理解している人は意外と少ないと思います。

そんな本日は「利子」と「利息」の意味と正しい使い方、そして「金利」との違いや使い分け方を詳しく解説したいと思います。

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「利子」と「利息」の意味と使い方は?

まず最初に「利子」「利息」の意味と正しい使い方を見ていきましょう。

「利子」という言葉は「りし」と読む名詞です。

「利子」の「利」という漢字は、会意文字で、「禾」とりっとうの「刂」から構成されています。

りっとうは「鋭い刀」を表します。

「禾」は「穂先がたれかかる稲」の形を示すとされます。

このことから「利」は、「稲を栽培し、鋭い刃物(すき)で土を耕すこと」を意味する字です。

それが転じ、新しい意味が分かれ出て「するどいこと」を指したり、「農耕に役立つ」ということから「利益になる」といった意味合いとなりました。

「子」は子供のことですが、「元金を運用したり、それを元手に経営して出たもうけ」を親と子供に例えて「利子」と表現したとみられます。

すなわち「利子」「他人に金銭を預けたり、または貸した場合に、その見返りとして金額と期間に比例して受け取る金銭」のことを意味します。

いわば「お金のレンタル手数料」とでも言うと分かりやすいでしょうか。

一方の「利息」(りそく)も意味としてはまったく「利子」と同じです。

この言葉は、中国の紀伝体の通史「史記」にある「息は利のごとし」から由来しているという説があります。

この「息」とは「息子、男の子」の意味です。

つまり「子供は男の子の方が、女の子よりも利益につながる」という趣旨を示したとされます。

これが転じて、現在の「利息」という言葉につながっているようです。

「借りたお金の利子(利息)を払う」「貸したお金に利子(利息)がつく」など、両方の言葉に意味の違いはなく、どちらも同じように用いることができます。

いずれも金融や法律関係で使われることの多い、専門的な用語だといえます。

「利子」「利息」「金利」の違いや使い分け方は?

次に「利子」「利息」「金利」の違いや使い分け方を見ていきましょう。

「利子」や「利息」に似た言葉に「金利」というものがあります。

これは「貸し付けた資金に対する利率」を意味するものです。

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「利子」「利息」「レンタル料金そのもの」を示すのに対し、金利は「(レンタル料である)利子・利息の割合やレート」を示す、という違いがあります。

このため「利子」、「利息」は日本では「○○円(銭)」という単位になり、金利は「%」や「割・分」などになるわけです。

先ほど「利子」と「利息」は同じ意味だと述べましたが、実際のビジネスや法律などの場面では使い分けられているケースもあるようです。

慣例的には、「受け取るお金」は「利子」と呼ばれ、「支払う場合のお金」は「利息」と言うことが多いとされます。

法令などでは「利息制限法」、「利子税」、「利子所得」のように用いられるほか、「御利息は通帳に記入します」、「債券の利息」など、金融機関が顧客に支払うものについては「利子」でなく「利息」を用いるのが一般的なようです。

日常用語としては「利子」の方が馴染みがあるでしょう。

「金利」は「利率」とも言い換えられますが、これらの言葉もほぼ金融関係だけで使用される専門的な用語だといえます。

このように「利子」・「利息」と「金利」は表裏一体のものですが、ビジネスシーンや実際にお金を貸し借りする契約などの際には、厳密に定義づけ、読み分けたり使い分ける必要があるのは言うまでもありません。

「利子」「利息」「金利」の例文を教えて?

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最後に「利子」「利息」「金利」の例文をご紹介します。

「利子」・「利息」・「金利」の例文としては次のようなものがあります。

 
◆例文

  • 覚えていろ、この借りは利子を付けて返してやるからな。
  • 老後は、たくわえの利息で細々と暮らしています。
  • 無利息で貸し出す奨学金の融資枠が拡大された。
  • 日本銀行がこのほど政策金利を引き下げたので、銀行の預金金利も下がった。
  • 最近は住宅ローン金利が低い。

 

「利子」「利息」「金利」の例文をまとめてご紹介しました。

利用する際は是非、参考にしてくださいね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

「利子」と「利息」の意味と正しい使い方、そして「金利」との違いと使い分け方について詳しくご紹介しました。

おさらいをすると「利子」と「利息」はほぼ同じ意味を持っている言葉ということでした。

「金利」については少し意味合いが違い、「貸し付けた資金に対する利率」のことを指しますね。

似たような言葉でも微妙に意味が違ったり、使い方が違う場合があるのでしっかりと頭に入れておきたいですね。

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