言葉の勉強

日本語には同じ読み方なんだけど違う漢字で表現する言葉が多々ありますよね。

外国の方が日本語や漢字を勉強する時にこれが一番難しいといわれています。日本人でも理解するのが難しいのに外国の方はなおさら難しいですよね。

そんな本日は「目処・目途・目度」の意味と正しい使い方、そしてそれぞれの違いと使い分け方について詳しくご紹介したいと思います。

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「目処・目途・目度」の意味は?

まず最初に「目処・目途・目度」の意味を見て行きましょう。

「目処」、「目途」、「目度」はいずれも一般的には「めど」と読む名詞です。

そもそも「めど」という言葉は、和語から派生していると考えられます。

和語の「めど」に、会話や文の中で使われている意味合いに似た漢字を当てはめたものが、「目処」や「目途」などだとされています。

その「めど」とは、植物の「蓍萩(めどはぎ)」が語源であるとする説があります。

これはマメ科の小低木の多年草ですが、その古名が「めど」だったということです。

日本で古くから行われている易占いで使う、たくさんの細長い竹製の棒を「筮竹(ぜいちく)」と呼びますが、これは古くはめどはぎの茎でできていたということです。

そのためこの棒を「めど」、あるいは「めどぎ」と呼び、「占い」そのもののことを表すこともあったとされます。

占いは「将来の指針」や「見通し」を示すことでもあるため、転じて、「めど」が「目当て」や「目標」の意味でも用いられるようになりました。

ただし「めどはぎ」の語源こそが「めど」だという見方もあり、どちらが先かということでは諸説あるようです。

また「めど」の語源としては、針仕事で針に糸を通すための穴である「針孔」を「めど」と呼ぶことから由来しているという説もあります。

「針に糸を向かわせる」ということから、何かの目的に向かって進む、といった意味合いで「めど」が用いられたとの見方です。

いずれにせよ、「目処」、「目途」、「目度」という言葉は、いずれも「目指すところ」、「目当て」、「ものごとの見通し」といった共通の意味を持ちます。

一般には、「目処がつく」、「目途がたつ」、「目処をつける」といった慣用的な言い方で用いられます。

いずれも「実現や解決の見通しがつく」や「実現に向けたおおよその道筋が分かった、見通しが立った」といった意味合いとなります。
  

「目処・目途・目度」の正しい使い方は?

次に「目処・目途・目度」の正しい使い方について見ていきましょう。

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「目処」、「目途」、「目度」は前述のように「~がたつ、つく」といった定型的な言い方で用いるほか、「めどはいつごろですか」といった名詞としての独立的な使い方もあります。

例文を挙げると、「この計画は、来年九月実施を目処に細部を詰めていく方針です」、「おおむね完成の目途が立った」、「まず資金調達の目処をつける必要がある」、「二年後を目途に独立を承認する、という取り決め」などとなります。

なお「目途」「もくと」という読み方をする場合もあります。

使い方は「めど」とほぼ同じで、「年内竣工を目途に、現在鋭意工事を急いでおります」といった用例になります。

ただ「もくと」は「目途」を漢語読みにしたもので、「目標」などの類語をより堅い、あらたまった言い方にしたものだといえます。

文章語などの中でしか使われない表現だといえ、一般的な会話ややり取りの中では「めど」の使用がほとんどでしょう。
 

「目処・目途・目度」の違いと使い分け方は?

AとB

最後に「目処・目途・目度」の違いと使い分け方について見ていきましょう。

「目処」、「目途」、「目度」はこのように、それぞれの言葉に意味の違いはなく、ほぼ等しく使用されるといえます。

ただ三つのうち「目度」は、文学作品の中などでわずかに用例がみられますが、あまり頻度は高くありません。

通例は「目処」、または「目途」が一般的に用いられるようです。

「めど」と仮名書きで使われる例も多いといえます。

「めど」は「目標」という類語と意味が似ています。

どのように使い分ければいいのでしょうか。

「目標」は「めど」と同じく、「近づけようとする基準」ではありますが、結果的に達成したり、あるいはできなかったり、逆に大きく超えることもあるものです。

一方「めど」は、おおまかな段取りがついたり、完成や実現におおむね近づいた、といったニュアンスがあります。

数値的な厳密さでは「目標」の方がより具体的であり、タイトなものだといえます。

この意味で、「めど」とはむしろ「目安」という言葉に、イメージが近いといえるかもしれません。

このため「めど」を用いて、「高い目処を掲げる」、「目途を大幅に下回った」といった言い方はしないという点には、注意が必要でしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「目処・目途・目度」意味と正しい使い方、そしてそれぞれの違いや使い分け方について詳しくご紹介しました。

基本的には「目処・目途・目度」の意味は同じで全て同等に利用する表現と覚えておくと良いでしょう。

使い分け方を考えると少し難しいように思えますが、日本語の奥深さを感じ取ることが出来ますね。

しっかりと頭に入れておきましょう!

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