本棚から光が差し込む

みなさんは普段ビジネスシーンにおいて「かしこまりました」という言葉を使ったりしますか?

何気なく使っている「かしこまりました」という表現方法の意味や使い方などはしっかりと把握しておきたいものですよね。

そんな本日は「かしこまりました」の詳しい意味と使い方、「承知しました」との違いや使い分け方について詳しく解説したいと思います。

スポンサーリンク

「かしこまりました」の意味と使い方は?

まずは、「かしこまりました」の意味と使い方について見ていきましょう!

「かしこまりました」は、「かしこまる」という動詞の敬語表現で、語尾が完了の助動詞になった形の語です。

「かしこまる」は、漢字で書くと「畏まる」となります。「畏」という字には、恐れる、敬う、尊ぶといった意味があります。

「かしこまる」は、「目上の人の前で、その威厳などを恐れ、つつしみ深くきちんとした態度を取る」という意味の言葉です。

あるいは「緊張してかたくなった状態で座る。正座する」といった意味もあります。

この丁寧な完了表現が「かしこまりました」ですので、相手の申し出や頼み事、命令について「つつしんで、承りました」「(恐れ入りながら)了解いたしました」と、うやうやしく承諾、承知の意志を示す表現だといえます。

地位が上の人やお客、尊敬する相手などから、その言いつけに対して、相手を高めながら、丁重に用件を引き受ける旨を言上する言い方です。

主に口上で述べる言葉であって、書面などではあまり使われないようです。

このため、古くは公家や武家といった上流社会で広く使われていました。

時代劇などで、殿様の命令を受けた家来が、「ははっ、かしこまりました」と平伏するシーンをご覧になった方もいらっしゃるでしょう。

しかし現代では、主に商業関係のビジネスシーンで一般に用いられている表現だといえるでしょう。

いわゆる「承諾」を表す言い方は、「はい」、「OK!」、「任せとけ」などの軽いものから、古めかしい「御意」などに至るまで、実に多種多様にありますが、それらの中でも「かしこまりました」は最も丁寧な部類に入る言葉だといえます。

このため商業関係の用語の中でも、例えば高級ホテルのフロント従業員、高級レストランや料亭の給仕、デパートの店員などが、お客の注文や要望を受けた際に答える、という用法がもっぱらだといえます。

スポンサーリンク

あるいは、皇室の侍従や女官、富豪の邸宅の執事など、儀典などの教養に通じ、高度な接客マナーを身に付けた職業で使用されることが多い言い方でしょう。
  

「かしこまりました」の類語と例文は?

次に「かしこまりました」の類語と例文をチェックしてみましょう!

丁寧に承諾を示す言い方である「かしこまりました」の類語には、次のようなものがあります。

 
◆類語

  1. 承知しました
  2. 承りました
  3. 了解いたしました
  4. 分かりました
  5. 御意にございます

 

「かしこまりました」の類語をご紹介しました。

「かしこまりました」の例文は次のようなものが挙げられます。

 
◆例文

  1. はい、かしこまりました。確かに明日までにお届けします
  2. (お客からの注文を受けて)かしこまりました。今しばらく、お待ちください

 

「承知しました」との違いと使い分け方は?

最後に「かしこまりました」「承知しました」との違いと使い分け方について見ていきましょう。

「承知しました」は「承知する」の敬語で完了の表現です。

「承知」とは、あることを正しいと認めること、いろいろな事情をすべて知っていること、理解して相手を許すこと、といった意味があります。

このほかに「相手の願いや希望を認め、引き受けること」という意味も持ちます。

「承知しました」はこの場合の用法を丁寧にしたものです。

「かしこまりました」と意味合いは似ていますが、「承知しました」には依頼を受け身に承諾するだけでなく、「相手の事情を理解し、察した上で引き受ける」といったニュアンスがあります。

相手の要請について「自分も理由などを納得して受ける」という印象です。

このため、大切な上得意のお客や、非常に高い地位の人からの命令などに対し、敬意をもって無条件に応じるといった場面では、「かしこまりました」の方がより適切だといえます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

「かしこまりました」の詳しい意味と使い方、そして類語や例文、「承知しました」との違いや使い分け方についてご紹介しました。

同じような意味合いがあっても微妙なニュアンスの違いがあるのでその都度、シーンに合わせて使い分けできるようにしておきましょう!

あなたにオススメの関連記事