「鼻白む」はあまり聞きなれない言葉ですよね。
「鼻白む」という言葉は、日常会話には、ほとんど登場しないでしょう。
ただ、本に書かれている文章には良く使われています。読書が趣味だという方は「鼻白む」という言葉を見慣れている方もいらっしゃることでしょう。
きっとあなたも、本で「鼻白む」がでてきたので、この記事を読んでくださっているのではないでしょうか。
本に書かれている「鼻白む」について調べていらっしゃる方は「鼻白む」の読み方も気になりますよね。
さらに「鼻白む」の使い方や類語、例文、さらには語源も気になるところです。
そこで今回は「鼻白む」の読み方や意味、そして使い方や例文、さらに語源や類語について調査致しました。
「鼻白む」の読み方や意味は?
さて「鼻白む」の読み方や意味についてお伝えします。
まず「鼻白む」の読み方についてご紹介しますね。
「鼻白む」はそのまま訓読みをして良く「鼻白む」は「はなじろむ」と読みます。
音読みをして「ビハクむ」と読まれたり、訓読みをされても「はなじらむ」と読まないように注意です。
次に「鼻白む」の意味についてお話します。
「鼻白む」とは、当然気おくれするような事がおきたり、興ざめをしたことを表情に表すという意味です。
つまり「鼻白む」は「ドン引きしたという気持ちを顔にだす」「萎えたという気持ちを表情に表す」といった意味です。
ところで「白む」と書いて「しらむ」と読む言葉があります。
そして「白む」にも「しらける」「勢いがくじける」といった意味がありますのでよけいに「はなじらむ」と読んでしまいそうですね。
「鼻白む」の使い方や例文は?
次に「鼻白む」の使い方や例文についてお伝えします。
まず最初に「鼻白む」の使い方についてお話します。
「鼻白む」は、横槍を入れられて話の腰を折られたなどで興ざめした時や、何かに呆れた時、そして勢いをそがれた時に使います。
ただ「鼻白む」という言葉は普段の会話ではほとんど使われないでしょう。
「鼻白む」の使いどころはお堅い文章を書く時と覚えておいてください。
真面目な文章で「ちょっとそれナエるわぁ」や「ドン引きなんですけど」といった言葉使いはしませんよね。
そこで「鼻白んだ」と書きかえると良いでしょう。
では「鼻白む」を使った例文を5つ紹介します。
■例文
- 自分でもつじつまが合わない話をしていることに気がつき、私は「鼻白ん」だ。
- 勇気をだして発案したが、すぐに完全否定されたので私は「鼻白ん」だ。
- あまりにもふてぶてし過ぎる彼の態度に、その場にいるみんなが「鼻白ん」でいる。
- 彼女の発言は、母を「鼻白ま」せるほどの迫力があった。
- 彼の痛烈な言葉を受け、さすがの私も「鼻白ん」だ。
「鼻白む」の例文をご紹介しましたがどうでしたか?
もし、「鼻白む」という言葉を使う機会があったら参考にしてみてくださいね。
「鼻白む」の語源や類語も教えて?
では「鼻白む」の語源や類語についてお伝えします。
まずは「鼻白む」の語源についてお話しましょう。
実は「鼻白む」の語源は、正確には分かりません。
ただ一説には、突然きまりの悪い事がおきた時にする表情は小鼻に力が入って鼻が白っぽくなるから、と言われています。
確かに突然のことに苦笑いをするしかないと、鼻のあたりに力が入りますね。
さて「鼻白む」の類語を5つ紹介します。
■類語
- 萎える
- しらける
- 冷める
- 引く
- 盛り下がる
「鼻白む」の類語をご紹介しましたがどうですか?
全て”気分や心が引いてしまうとき”に使う言葉だということが分かったと思います。
まとめ
「鼻白む」の読み方や意味、そして使い方や例文、さらに語源や類語についてお伝えしましたがいかがでしたか?
最後におさらいをすると「鼻白む」の読み方は【はなじろむ】ということでした。パッと見ると「はなじらむ」と読んでしまいそうですが、そのまま訓読みで読んでいいということです。
こういう部分が日本語の難しい部分というか漢字の奥深いところだと思いますよね。
この記事で「鼻白む」について詳しくなっていただけたことでしょう。
ただ、日常会話ではあまり使われない言葉ですが、読書中に「鼻白む」という言葉があらわれた時に是非、この記事を活かしてくださいね。