AとB

日々、生活している中で「じゃっかん」という言葉を使う機会というのは多々あるかと思います。

ですが、「じゃっかん」には「若干」「弱冠」のふたつの漢字があります。

そんな本日は「若干」と「弱冠」の違いや意味、そして使い分け方について気になると思うので詳しく解説したいと思います。

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「若干」と「弱冠」の違いは?

まず最初に「若干」「弱冠」の違いについて見ていきましょう。

「若干」と「弱冠」という言葉は、いずれも同じ「じゃっかん」と読みます。

成り立ちも意味合いもかなり隔たっている語句同士なのですが、読みがまったく同じであることや、漢字から受ける語感の共通性もあって、違いが分かりにくく、混用も多い表現だといえるでしょう。

詳細は後述しますが、「若干」は数が少ないことを示し、「弱冠」は年齢が若いことを示すという意味合いの違いがあります。

ただ日本語では「若」という漢字の持つ「年齢の若さ、幼さ」というイメージが強いため、どちらの「じゃっかん」も年の若さを表す語句だと考えがちでもあります。

では次に、「若干」と「弱冠」の成り立ちや意味、使い方の違いについて詳しく見ていきましょう。

「若干」と「弱冠」の意味と使い方は?

「若干」「弱冠」の意味と正しい使い方について説明していきますね。

「若干」は、そもそもは漢語から来ている表現です。

この言葉での「若」は、年齢が少ない「若さ」を示すのではなく、「~のようである」という意味、すなわち「~のごとし」という用いられ方となっています。

「若」という字は、元来は、年少の巫女が手を上げて神に祈る姿を模した象形文字とされます。

年が若い巫女、という部分から「若い」という意味合いが生じたといわれます。

また後年になって、字の中に「口」という漢字が加わり、「巫女が神のお告げを聞き、伝える」といった意味も付加されるようになりました。

ここから、「かくのごとし」といった用法に転じるようになったとされます。

そして「干」は、「一」と「十」に分解されます。これを漢文的に読み下すと「一の若(ごと)く十の若し(ごと)し」となります。

これは「一のようでもあり、十のようでもある」という意味を示します。

つまり「はっきりしないが、余り多くない数量」ということです。

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言い換えれば「いくらか」、「多少」、「わずかな」といった言葉となります。

例えば「席はまだ若干残っています」といった用例です。

わずかな人数のことを今でも「若干名」と表現しますが、実はこの言い方は古代中国の思想書「墨子」の中にも「若干人」という文で残されており、非常に古い言い方だといえます。

さて一方の「弱冠」は、もともとは「男子の二十歳」という意味を持つ言葉です。

古代中国「前漢」時代に成立した、「礼記」という「五経」の一つで儒教の重要な教典があります。

「大学」、「中庸」といった有名な教典もこの一部でした。

この礼記の中に「二十を弱と曰ひて冠す」とあり、古代中国では男子が二十歳になるとそれを「弱」と呼び、元服をして冠をかぶったという趣旨を述べています。

ここから日本でも男子の二十歳を「弱冠」と呼びましたが、徐々に二十歳以外の年齢であっても「弱冠」と表現されるようになり、今では「一般的にそれができるとされる齡より、若くして成し遂げている」といった強調の語句ともなっています。

例えば「彼は弱冠二十七歳で国会議員に当選した」といった言い方です。

「若干」と「弱冠」の使い分け方も教えて?

最後に「若干」「弱冠」の使い分け方について見ていきましょう。

こうした由来や意味合いの違いがありますので、「若干」と「弱冠」をビジネスシーンや一般のやり取りで使う際は、誤用に注意して用いる必要があります。

パソコンやスマートフォンなどで「じゃっかん」と入力すると、ほぼ上位二つの変換候補がこの「若干」及び「弱冠」ですから、変換の際にも気をつけるべきだといえます。

「若干」は「数が少ない」という意味ですので、「ご返事までには若干のご猶予をいただけますでしょうか」、「この在庫の数では若干心許ないなあ」といった用例となります。

一方「弱冠」は年齢が若いことを強調する言い方ですから、例文を挙げると「彼女は弱冠十五歳でもう世界の頂点を極めてしまった」、「彼はまだ十八歳の弱冠だから、そこまで求めるのは酷だ」といった使い方となります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

「若干」「弱冠」の違いと意味、正しい使い方、そして使い分け方について詳しくご紹介しました。

使う場合の注意点はやはりスマホやパソコンで変換する場合に誤用しないように注意することだと思います。

最後におさらいすると「若干」は数が少ないことを示し、「弱冠」は年齢が若いことを示すということでした。

ビジネスシーンなどで使う場合は是非、参考にしてもらえたらと思います。

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