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「謹んで」という表現方法を日々の生活の中で使う機会というのは多々あるかと思います。

「謹んで~」と使う場合が多いと思いますが、意味や使い方をしっかりと理解していますか?

そんな本日は「謹んで」の意味と正しい使い方、そして「お悔やみ」の言葉と例文について解説したいと思います。

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「謹んで」の意味は?

まず最初に「謹んで」の意味について見ていきましょう。

「謹んで」という語は、「謹む」という動詞の連用形に、接続助詞の「て」を付けた、副詞的な使い方をする言葉です。

本来の「つつしみて」が音便化したとも考えられます。

「謹」という漢字のつくりの部分は、「細い」、「わずか」といった意味を示します。

ごんべんは言葉を意味しますので、「謹」はそもそもは「言葉少なく、細やかに気を配る」といった意味合いがありました。

ここから転じて「態度をつつしみ深くする」といった用法になりました。

「謹んで」と似ている言葉に「慎んで」というものがあります。

こちらの「慎」という漢字は、りっしんべんに「真」という字で成り立っています。

りっしんべんは「心」を表しますので、「慎」は「まことの心を尽くす」、「充実して心豊かである」、「心を引き締める」といった意味を本来示しました。

このように「謹んで」と「慎んで」は意味合いの上からも似ているため、現代ではほぼ同じような用いられ方で文面に表れる言葉となっています。

ただあえて言えば、「謹んで」「相手に対する奥ゆかしい気配り」「慎んで」「自分自身の心を尽くす」と、いわば表現が向けられている「ベクトル」に違いが見えるともいえます。

すなわち、「謹んで」は相手に対して敬う気持ちを示し、自分がへりくだって配慮するといったニュアンスであり、かたや「慎んで」は、自分自身が何かを行うに当たって、気を引き締めて控えめにする態度を示す言葉だといえます。

言い換えれば「謹んで」は、「相手に敬意を持って持ち上げるため、うやうやしくかしこまって」といった意味になるといえるでしょう。

「謹んで」の正しい使い方は?

次に「謹んで」の正しい使い方について見ていきましょう。

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前述のように「謹んで」は、相手に対して敬う気持ちでかしこまる表現ですので、主には、公式な式典や儀礼などの場で、相手に対してあいさつなどを述べる際に使われる言葉となります。

「謹」という字自体が、「謹賀新年」、「謹白」など、年賀状などの祝賀に関する書状で、かしこまってお祝いを述べるといった場面で使われることが多いといえます。

こうしたおめでたいシーンだけではなく、葬儀や謝罪の場など、悲しみや緊張感のある状況においても、「うやうやしくかしこまって」という意味合いで、「謹んで」を枕詞に用いることは一般的です。

例文として挙げれば「謹んでお祝い申し上げます」、「謹んでお礼申し上げます」、「謹んでおわびいたします」などとなります。

また、相手から名誉な表彰、顕彰を受けたり、重大な役目を依頼されたりした場合にも、「謹んでお引き受け申し上げます」、「謹んで頂戴いたします」と、相手への敬意を表しながら、かしこまって申し述べる場合もあります。

例としては、大相撲で横綱昇進を使者から告げられた力士が、「謹んでお受けします」と口上を述べるシーンをご記憶の方も多いでしょう。

「謹んでお悔やみ~」の類語と例文は?

最後に「謹んでお悔やみ」の類語と例文について見ていきましょう。

「謹んで」の例文の中でも、葬儀など亡くなった方を悼む場面では、「謹んでお悔やみ申し上げます」といった言い方がよく用いられます。

「お悔やみ」は「悔やむ」を名詞形にした言葉です。

「悔やむ」は「あの行為はしなければよかった」と反省する、といった意味もありますが、この場合では「人の死を惜しんで悲しむ」という意味合いになります。

「謹んでお悔やみ申し上げます」の類語には、「謹んで衷心より弔意を表します」、「謹んで哀悼の意を捧げます」、「謹んで故人の安らかな眠りをお祈り申します」などが挙げられます。

例文としては「故人のご冥福をお祈りし、謹んでお悔やみ申し上げます」などがありますね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

「謹んで」意味と正しい使い方、そして「お悔やみ」の言葉と類語、例文について詳しくご紹介しました。

おさらいをすると「謹んで」という言葉は公式な式典や儀礼などで相手に対してあいさつの意味を込めて使う言葉になります。

もし、日々の生活で使う機会があったら是非、参考にしてみてくださいね。

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