上司と部下

みなさん、「賜る」という表現方法を聞いて何を思い浮かべますか?

どのような場面で利用する言葉なのか?そして正しい使い方などを知りたい人も多いと思います。

そんな本日は「賜る」の意味と正しい使い方、そして「承る」との違いや使い分け方について詳しく解説していきたいと思います。

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「賜る」の意味と使い方は?

まず、「賜る」の意味と正しい使い方について見ていきましょう。

大丈夫だとは思いますが念のために「賜る」と書いて【たまわる】と読みます。

読み方については大丈夫だと思いますが、意味についてはどうでしょうか。

まず、「賜る」の「賜」を「貝」と「易」に分解します。

「貝」は財宝(貨幣)を表し、「易」は「移す・おしやる」という意味がありますね。

2つの漢字を組み合わせると「賜」という漢字になり、上位の者が下位の者に財宝などの物を与える様子を表しています。

現在の表現に置き換えると「上位の者が下位の者に財宝(貨幣)を移すまたは押しやる」という意味になりますね。

音読みでは「シ」、訓読みでは「たまわる」です。

こちらで表現している上位の者、下位の者というのは会社に例えると上司と部下になります。

話しをまとめると「賜る」は目上の相手方から財宝(貨幣)や恩恵となるような動作や対応を受けるという意味で、相手方を敬う「いただく」の謙譲語になります。

「賜る」はとても硬い表現のため、結婚式のスピーチや催事案内などの社外文書などで使用される言葉です。

音読みの「シ」については「恩賜」という言葉があります。(※恩賜とは天皇陛下から賜ったものです。

「賜る」の類語や例文を教えて?

次に「賜る」の類語と例文を見ていきましょう。

 
◆プレゼントとしての意義の場合

  1. 授与
  2. 給う
  3. 授ける
  4. 賜う
  5. 与える
  6. 賜わる
  7. 下さる

 

◆贈り物として与える場合

  1. 賜う
  2. 与える
  3. 賜わる

 

◆目上の方から物品などを受け取ることを意味する場合

  1. 頂く
  2. 頂戴する
  3. 拝受する
  4. 拝領する
  5. 被く
  6. 賜る
  7. ありがたく頂戴する
  8. 謹んで頂戴する
  9. 戴く
  10. 下賜される
  11. 押し頂く
  12. 授かる
  13. もらい受ける
  14. 下る
  15. 下げ渡される

 

◆ものを人から受け取ることを意味する場合

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  1. 授与される
  2. 授かる
  3. 賜る
  4. 頂く
  5. 貰う
  6. 提供を受ける
  7. 提供される
  8. 受る
  9. 受け取る
  10. 受領する
  11. 供与される
  12. 提供していただく
  13. 提供してもらう

 

◆相手の施しを受けることを意味する場合

  1. してもらう
  2. 頂く
  3. して頂く
  4. 賜る
  5. 与る

 

続いては「賜る」を使った例文をご紹介します。

◆例文

  1. 日頃から格別なるご愛顧を賜り厚く御礼を申し上げます。
  2. 日頃よりご愛顧を賜り厚く御礼を申し上げます。
  3. 平素よりご愛顧を賜り厚く御礼を申し上げます。
  4. ご質問を賜りました件につきまして回答を申し上げます。
  5. ご指導ご鞭撻を賜り厚く御礼申し上げます。
  6. ご支援賜り感謝申し上げます。
  7. ご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。

「承る」との違いや使い分け方は?

最後に「賜る」「承る」の違いと使い分け方について見ていきましょう。

「賜る」は「もらう」「いただく」という言葉の謙譲語として表現します。

「承る」は「聞く」「伝え聞く」「承諾する」という言葉の謙譲語として表現します。

「賜る」と「承る」の共通点は“上位の者から下位の者という立場で表現する言葉”です。

「承」という漢字は2文字の漢字の形と意味を組み合わせた文字です。

身をかがめる人を両手で持ち上げながら「受け取る」を意味する「承」という漢字が成り立ちました。

意味としては「うける」「両手でささげうける」「うけつぐ」「ひきつぐ」「うけたまわる」です。

以上のことから「賜る」「承る」の違いは「賜る」が物品を与えることに対して「承る」は物品を受け取るという対照的な違いがあります。

また「聞く」は「お聞きする」という表現に置き換え、さらに丁寧な言葉として「承る」を使います。

「賜る」は結婚式のスピーチや催事案内の文章で使用しますが、「承る」は電話の応対や対面での会話の中で使用します。

電話の応対では相手方が指名した者が不在の場合は用件を伝えるよう話すことがあります。

その要件を電話応対した者がメモを取り、後日指名した者に伝言し、相手方には聞き取った用件について「承りました」という表現するときに使用します。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

「賜る」意味と正しい使い方、そして「承る」との違いや使い分け方について詳しくご紹介しました。

改めて日本語の難しさと奥の深さを知ることが出来て、言葉を正しく使うということは本当に大事なことなんだなと気づかされますよね。

「賜る」と「承る」という表現方法を利用する場合は是非、参考にしてみてください。

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