いろいろなきらめき

学生時代に習った漢字で「想像」「創造」という同音異義語があります。

どちらの漢字も同じ読み方をしますが、意味合いはまったく異なってきます。なんとなく意味はわかるし使う場面も理解しているけど、言葉で説明しろと言われると少し難しいかもしれません。

そんな本日は「想像」「創造」の違いと使い分け、そして意味と例文を詳しく解説したいと思います。

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「想像」「創造」の意味と使い方は?

まず始めに「想像」「創造」の意味と正しい使い方を見ていきましょう。

「想像」「創造」という二字熟語は、いずれも「そうぞう」という同じ読みの言葉です。

「想像」の意味

まず漢字の成り立ちから見ていきます。

「想像」の「想」は「相」と「心」から構成されています。

「相」は木を表す木へんと物を見る「目」でできており、元来は「物事を見ること」やその姿・形を示したとされます。

そして「心」は「人の気持ち」を表しますので、「想」は「心の中で物事の形を見る」、すなわち「思う、考える」といった意味を示します。

さらに「想像」の「像」はにんべんと「象」から成り立っています。

にんべんは「人」のことを指し、「象」は本来は動物の象のことですが、この字の場合は「像」の音が「相」(しょう)に近いことから「人の姿や外見の形」を示すようになったとされます。

このように「想像」「人の姿・形を思う」が原意であり、転じて「頭の中に何かを思い描くこと」を意味します。

「創造」の意味

一方「創造」という言葉の「創」は「倉」と「刀」から成り立っています。

「倉」とは、文字通り「穀物をしまうための建物(くら)」を意味します。

これに「刀」を添えた形ですので、「創」は「くらを刀でつくること」や「刀で傷つける」ことを示すといえます。

さらに「創造」の「造」はしんにょうと「告」から構成されています。

しんにょうは「人が道を行く」ことを意味し、「告」は「牛」と「口」という部分からそもそもは「生け贄として捕らえた牛を神に捧げると告げる」ことを示しました。

このことから「造」は「物事が成就したことを告げる、その状態にまで至る」といった意味合いを持ち、転じて「つくる」、「始める」、「行く」といった趣旨になりました。

このように「創造」は「つくる」という似た字の重なりであり、「新しい物を初めてつくり出す」という意味を示します。

「想像」と「創造」はいずれも名詞で、単独で用いられることもありますが、助動詞を伴って「~する」と動詞化する例も一般的です。

また「想像上の」や「創造的な」などと、形容詞・形容動詞のように使うケースもあります。

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「想像」「創造」の違いと使い分けは?

手から光が出てる

次に「想像」「創造」の違いと使い分け方について見ていきましょう。

「想像」と「創造」は以上のように、同じ発音ながらかなり隔たった意味を持つ熟語です。

簡略に言えば「想像」「何かを思うこと」「創造」「何かをつくり出すこと」だからです。

「想像」とは単に「思う」だけでなく、「何らかの根拠を基に新しく物事を思い浮かべる」といったニュアンスがあります。

全く新しい、現実にはない物を思い浮かべるとしても、そこには既知の出来事や情報に基づいた推量があるということです。

一方「創造」も、単に「料理をつくる」、「小屋をつくる」といったことではなく、「それまでこの世になかったものを全くゼロから生み出す」という壮大なイメージがあります。

ここから宗教的な言葉として「神がこの世の万物をつくりあげる」といった意味合いでも用いられます。

日本語としてこの二つの語が普及したのは、江戸末期から明治時代だとされています。

「想像」は江戸末期の「英華字典」に英語の「imagination」の訳語として掲載され、それが日本の「英仏単語便覧」に援用されたとの説があります。

また「創造」も、江戸末期の中国の洋学書で「神が万物をつくる」という意味で紹介され、それが日本初の本格的な英和辞書で「creation」の訳語として掲載され、広がったとされています。

現代の日常会話では「想像」は比較的一般の使用頻度が高いといえますが、「創造」はそのニュアンスから限られた使い方が多いようです。

いずれにしても全く異なる意味合いですので、パソコンなどでの変換には注意が必要です。 
 

「想像」「創造」の例文を教えて?

最後に「想像」「創造」の例文をご紹介します。

「想像」の例文

「想像」の例文には次のようなものがあります。

  • 新しい競技場は想像していたものより随分立派じゃないか。
  • 彼は想像を絶する苦労をしてきたに違いない。
  • ちょっと想像してみれば分かることだろう。

「創造」の例文

「創造」の例文としては次のようなものが挙げられます。

  • 聖書にはその冒頭に『初めに、神は天地を創造された』とある。
  • 新しい文化を創造するのは大変な仕事だ。
  • 彼の作品は創造力に溢れている。

「想像」「創造」の例文をまとめてご紹介しました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「想像」「創造」の違いと使い分け、そして意味と例文を詳しくご紹介しました。

おさらいをすると「想像」は何かを思い描くこと、そして「創造」は何かをつくり出すという意味合いを持った漢字です。

普段、何気なく使っていると思いますが、この機会に意味と使い方をしっかり理解しておきましょう。