電話で謝る男性

ビジネスの場で「失礼しました」「失礼いたしました」と何気なく使っている人は意外と多いと思います。

お詫びの意味を込めて「失礼しました」と表現すると思いますが、敬語として正しいのか、謝罪する場合に使っても大丈夫なのか気になりますよね。

そんな本日は「失礼しました」の意味と正しい使い方、そして敬語や謝罪言葉として使う場合の注意点について詳しく解説したいと思います。

スポンサーリンク

「失礼しました」の意味は?

まず最初に「失礼しました」の意味を見ていきましょう。

「失礼しました」という語句は、「失礼」という名詞の後に、尊敬の助動詞「す」の連用形に尊敬の補助動詞「おはします」の付いた「せおはします」が音変化をした、尊敬の意味を示す「します」を付与した形になっています。

また文末は、動作・作用が過去に行われたり、完了したことを表す助動詞「た」で終わっています。

「失礼しました」の「失」という漢字は指事文字です。

「手」と「乙」という字から成り立っています。

人の「手」の形と、「手からそれた物」を示す「乙」が合わさったことで、「手から物がそれる」ことを示しました。

ここから「うしなう」という意味になったようです。

また「失礼」の「礼」という字は会意文字、及び形声文字です。

「ネ(示)」と「乚(豊)」という字から構成されています。

「示」は「神にいにしえを捧げる台」の形であるとされ、神事にかかわる字を表します。

「豊」は「甘酒を盛る為の高坏」の形を示すとされ、ここから「礼」は「甘酒を神に捧げて幸福を祈る」という意味合いとなり、転じて「儀式・礼儀」を意味するようになったとされます。

このことから「失礼」とは「礼儀に欠ける」、「礼節をなくした」といった意味になります。

そして「失礼しました」は、自分の行動に失礼があったことを丁寧におわびする表現だといえます。

すなわち「あなた様に接する際の心得をわきまえていませんでした」という意思を、敬って表明する言い方です。

ちなみに「失礼」は、現代中国語でも日本語の用法とまったく同じように使われているようです。

なお「失礼します」という語句は、丁寧なあいさつの定型的フレーズとしても用いられます。

軽く謝るときや、人に何かたずねたり頼んだりするとき、また人と別れるときなどに、しばしば使われる表現です。

他人の行動の中に割り込んだり、自分の行動を優先するようなことに関して、「礼儀に欠ける」ことをわびる、という元来の趣旨ですが、実際には日常的な軽いあいさつとして定着している用法です。

スポンサーリンク

「失礼しました」の使い方は?

恐縮です

次に「失礼しました」の正しい使い方について見ていきましょう。

前述したように、「失礼」は元来は「相手に対する礼節に欠ける」という意味であり、「失礼しました」もそれを丁重におわびする言い方です。

ただし現代社会の日常的なやり取りでは、「失礼しました」、「失礼します」は定型的なあいさつの一文になっているともいえます。

特に「失礼しました」は、主には「何かについて軽くお詫びする時」に使われることが多いようです。

たとえば、顧客へお茶を出し忘れてしまった際や、説明を言い間違えたり、言葉につかえたような場合に「失礼しました」と謝罪するといったケースです。

「失礼しました」の類似表現には「これは失敬しました」や「ご無礼しました」といったものもありますが、最も一般的なのはやはり「失礼しました」でしょう。

これは男女、年齢の別なく、相手が目上、同輩、目下でも共通して用いることができます。

一方「失敬」や「無礼」はやや古めかしい言い方の上、主には男性や高齢の人が使うイメージがあります。

「失礼しました」を敬語や謝罪言葉として使う場合の注意点!

最後に「失礼しました」を敬語や謝罪言葉として使う場合の注意点をご紹介します。

「失礼しました」はそれ自体が敬語表現にはなっていますが、現代では日常のあいさつ用語としての使われ方が多く、実際に、ある程度深刻なミスなどを謝罪する場合には、使用には注意する必要もあるでしょう。

「失礼」はあくまで「礼儀やマナーに欠けた」ということであり、「失礼しました」は基本的には、「軽い手違い」や「気配りの足りなさ」といったことについて謝罪する表現だといえます。

このため、相手に対してかなりの迷惑や損害を与えたり、失望や怒りを招くといった重い問題に関しては、「失礼しました」では謝罪の程度が軽すぎ、相手に対して不快感を与える場合があるといえます。

「~しました」の謙譲表現である「~いたしました」に言い換えて、「失礼いたしました」とすれば、自分がへりくだる形となり、より丁寧さの度合いは高まります。

しかし、この場合もやはり、謝罪の具体的内容に応じて使い分ける必要があることには、変わりありません。

自分側のミスなどについて、深刻にかしこまって謝罪する場合は「申し訳ございません」や「心よりお詫び申し上げます」などが適切な敬語表現だといえるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「失礼しました」意味と使い方、そして敬語や謝罪言葉として使う場合の注意点をご紹介しました。

恐らくビジネスの場などでみなさん、よく使っている言葉だと思いますし、中には口癖になっている人もたくさんいます。

「失礼しました」や「失礼します」は気軽に使える便利な表現方法ではありますが、あまり多用しないように注意したいですね。

スポンサーリンク

関連記事