みなさんは普段、「お力添え」という言葉を見聞きしたり使ったりしますか。
なんとなく「お力添え」という言葉を聞くとビジネスシーンで使われる表現方法なのかなという印象を受けます。
そんな本日は「お力添え」の詳しい意味と正しい使い方、そして上司や先生に使う場合の例文をご紹介したいと思います。
「お力添え」の意味は?
まず最初に「お力添え」の詳しい意味について見ていきましょう。
「お力添え」を1つずつ分けて解釈すると、「お」は接頭語で次に続く言葉を丁寧な表現に変える言葉です。
「力」は文字通り「ちから」ですが、「力強い腕」のイメージから「力」という漢字が成り立ちました。
この「力」には「モノを動かす働き」という意味のほかに「何か物事をするときに助けとなるもの」という意味があります。
「添」は漢字の左側の偏は水の流れを表すさんずい、右側は天に対するときの心という意味から天に対して心がそうを示す「添」という漢字が成り立ちました。
「添」という漢字には「ぴったりとくっついて離れない」という意味もありますが、「付け加える」という意味もあります。
まとめてみると「力添え」という言葉は「何か物事をするときに助けとなるものを付け加える」と表現できます。
改めて「お力添え」と表現することによって相手を敬う表現に変わりますので目上の方や先輩に対しては「お力添え」と表現します。
「お力添え」の正しい使い方は?
次に「お力添え」の正しい使い方について見ていきましょう。
「お力添え」は2パターンの使い方があるのでひとつずつ詳しく解説していきますね。
1,相手から協力頂いたことに対するお礼を述べる時に使う!
例えばイベント実施などの場合です。
イベントは主に休日を利用して実施されますよね。
普段は会社勤務で仕事に専念し、休日は普段の疲れを癒すとともにプライベートの時間として利用します。
大切な時間をイベント実施のために費やすことになるため、イベント終了後にお礼として述べます。
2,相手からの協力を求める時に使う!
仕事を進めるためには協力を必要とする場合があります。
例えば自社製品を売り込むために営業による訪問を何度も繰り返し行ってきたことで訪問先から熱意が認められてもう少しで商談がまとまりそうなときには先輩や上司の協力が必要となります。
このような場合に「お力添え」を使うということですね。
「お力添え」の類語を教えて?
次に「お力添え」の類語を見ていきましょう。
1,力を貸して助けることの意義を持つ類語
- 援助
- 支援
- 助力
- ご助力
- ご支援
- ご協力
- サポート
- バックアップ
- 後援
- お力
- 助けの手
- サポ
- 援護
- 協力
- 応援
- フォロー
- 手助け
- 加勢
- 助勢
- 助太刀
- 味方
- 荷担
- 加担
- 救援
- 救済
- アシスト
- 後見
- 補佐
- 助成
- 賛助
2,援助の丁寧な表現としての類語
- お力添え
- お引き立て
- ご支援
- ご声援
「お力添え」を上司や先生に使う場合の例文は?
最後に「お力添え」を上司や先生に使う場合の例文をご紹介したいと思います。
目上の方、上司や先生、先輩となる相手方には接頭語の「お」を付けて使います。
下記に例文をまとめておきますね。
◆例文
- 皆様におかれましては日頃より大変なお力添えを賜り、厚く御礼申し上げます。
- ここにおいでになる皆様方のお力添えがなければ、成功に至りませんでした。
- 先日(昨日)は、○○の件で多大なるお力添えをいただき、ありがとうございました。
- どうか一層のご指導とお力添えのほど、お願いいたします。
- これもひとえに皆様方のお力添えの賜物と心より感謝申し上げます。
- ○○様のお力添えなしでは~をすすめることはできなかったものと感じております。
- ○○様のお力添えを願えませんでしょうか。
- 何とぞお力添えいただきますよう、お願いいたします。
- ~についてお力添えいただければ幸いです。
- これからも引き続き、お力添えいただきますようお願いいたします。
- ○○様をはじめ、皆々様のお力添えに深く感謝申し上げます。
- ○○様の並々ならぬご努力とご家族の皆様の心温まるお力添えに深く感謝申し上げます。
- 今後ともお力添えさせていただきます。
「お力添え」の例文をまとめてご紹介しました。
普段、上司の方や先生、目上の方に使う場合は是非、参考にしてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「お力添え」の詳しい意味や使い方、そして上司や先生、目上の方に使う場合の例文をご紹介しました。
言葉の意味や使い方をしっかりと頭に入れ、相手に対して正しい認識でしっかりと伝えたいものですね。