本とメモ帳

普段の生活の中で「いみじくも」という言葉を聞いたり使ったりしますか?

あまり聞き慣れない言葉のようにも感じますが、一体どのような場面で使う言葉なのでしょうか。

そんな本日は「いみじくも」の意味と現代での正しい使い方、そして類語や例文を詳しく解説していきたいと思います。

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「いみじくも」の意味と語源は?

まず、最初は「いみじくも」の意味と語源について見ていきましょう。

「いみじくも」は、「いみじ」という形容詞の連用形に、「も」という助詞を付け、副詞化した言葉です。

「いみじ」とは、古語で「ある物事や状態の程度が、はなはだしい様子」を意味します。

「身を慎んで、けがれを避ける」という意味である「忌む」という言葉から派生しており、「忌まなければならないほどに、程度が激しい」という表現だと考えられます。

日本文学の研究者によると、「いみじ」は奈良時代以前の上代の文献には使われておらず、平安時代以降に見られるようになった言葉だとのことです。

主に物語や日記などで使われることが多く、とりわけ平安時代後期からは、良い意味のことを述べる文脈で盛り込まれる例が増えたといわれています。

源氏物語や竹取物語などの著名な平安時代の作品にもしばしば見られる表現です。

平安時代前半までは、良いこと、悪いことのどちらの場合にも使われていましたので、例えば「ひどく恐ろしい。情けない。とんでもないことだ」といった意味合いでも表現されていました。

しかしその後、現代に至るまでは「大層うれしい。喜ばしい。素晴らしい」といった、プラスの意味合いでの使用に転じていきました。

こうした経緯もあり、「いみじくも」は、ある物事について論評する際に、それが「非常にうまいことに」、「実に言い得て妙な具合に」という意味として、主としてほめる文脈の中で使われます。
 

現代の「いみじくも」の使い方は?

次に現代の「いみじくも」の正しい使い方について見ていきましょう。

こうした古い背景を持つ言葉ではありますが、現代でも「いみじくも」が使われる例は少なくありません。

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ただし、前述したように、そもそもは1000年以上前の古い言葉が由来となっていますから、「いみじくも」もやや文語的な、古風な言い方には違いありません。

このため日常の会話上でよりも、小説や論説文、説明文などの文章で多く見られる表現だといえるでしょう。

現代でも主として対象が優れていることをほめたり、賞賛したりする文脈で使われます。

能力的に卓越している様子、状況・状態が非常によい様子、相手の態度がとてもほめられるべき素晴らしい様子、などのケースで、副詞として使用されます。

ただ最近の用法例をみていくと、「言葉の使い方や内容が大変的を射ている」という場合での表現が、最も多くなってきているように見受けられます。

注意が必要なのは、あまり聞き慣れない古風な表現だけに、他の似たような言い方と混同してしまうことです。

例えば「偶然にも」「たまたま」「思いがけず」といった意味がある表現で、「端なくも(はしなくも)」や「奇しくも(くしくも)」という言い方があります。

何となく語感が似ていることから、「いみじくも」と混用して「こんなところで、いみじくもあなたに会えるとは思いませんでした」や、「いみじくも夫婦で誕生日が同じとは珍しい」とするのは、どちらも間違いです。

「いみじくも」の類語と例文が気になる!

最後に「いみじくも」の類語と例文をご紹介したいと思います。

「いみじくも」の類語には次のようなものがあります。

 
◆類語

  • まさに
  • よくも
  • 適切な
  • 巧みなことに
  • まことにうまく
  • 首尾よく
  • ばっちり
  • 見事に
  • じょうずに

 

続いて「いみじくも」の例文は次のようなものが挙げられます。

 

◆例文

  • コスモスのことを日本語で秋桜とは、いみじくも言ったものだ。
  • 待てば海路の日和あり、とはいみじくもこのことですな。
  • いみじくも、今おっしゃったとおりです。
  • 振り返ってみれば、彼の言っていたことはいみじくも当たっていた。

 

「いみじくも」の類語と例文をご紹介しました。

類語や例文を理解することでより一層、言葉や表現方法の理解が深まると思いますね。

是非、参考にしてみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

「いみじくも」意味と現代の正しい使い方、そして類語や例文について詳しく解説しました。

最近の若い世代の人たちはなかなか見聞きしない言葉だと思いますが、これを機に正しい認識で使えるようになって頂けたらと思います。

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